概要

UBE現代日本彫刻展とは
UBE現代日本彫刻展は、1961年に始まった世界で最も長く続いている野外彫刻展です。
国内外の応募作から選ばれた15点の野外彫刻が常盤湖の湖畔に広がる彫刻の丘を彩ります。

宇部と彫刻の歴史
宇部市の彫刻の歴史は、戦後の復興の中でまちの美化と心の豊かさを求める市民運動から始まりました。
宇部市は太平洋戦争末期に複数回にわたる空襲をうけ、市街地が広範囲にわたって焼失しました。戦後は石炭産業を中心として復興が進みましたが、同時に市民は煤塵による環境汚染に悩まされることになりました。この環境を改善し、人の心にもうるおいをもたらそうという市民運動が起こり、まちを緑で飾ろうという活動が始まりました。
1958年、宇部市は緑化活動のために集められた基金の余剰金を元に、一体の彫刻を購入しました。それがファルコネの「ゆあみする女」の複製品でした。
「ゆあみする女」は市の玄関口である宇部新川駅(当時の名称は宇部駅)前の噴水に設置され、子どもたちがそこに集まってスケッチをするようになりました。その姿をきっかけとして、子どもたちに本物の彫刻を見せよう、そして若手の彫刻家を育て、美術界に寄与しようという機運が高まりました。
そうして産・官・学・民の協力により開催されたのが1961年の第一回宇部市野外彫刻展でした。それ以来、2年に1回のビエンナーレ形式で開催されてきた彫刻展は、2024年開催の第30回UBEビエンナーレを機に開催形式を3年に1回に改め、「UBE現代日本彫刻展」に生まれ変わりました。
宇部とアートによるまちづくり
60年を超える彫刻展の歴史の中で、市内に設置された彫刻の数は200点を超えています。これらは宇部をより良いまちにしようと努力を重ねてきた先人たちの遺産であり、彫刻展とともに私たちが次の世代へ受け継いでいくものです。
これからもアートの力によってまちを作り、人を作っていくために、宇部市は市民と連携して「アートによるまちづくり」を推進していきます。
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